かもめ食堂 群 ようこ(著)

おいしそうなにおいにノックアウトされる一冊
かもめ食堂
群 ようこ(著)
480円
おすすめ度:★★★★☆
こんな人におすすめ:北欧好きな人・カフェ好きな人・森ガール
内容
ヘルシンキの街角にある「かもめ食堂」。日本人女性のサチエが店主をつとめるその食堂の看板メニューは、彼女が心をこめて握る「おにぎり」。けれどもお客といえば、日本おたくの青年トンミひとり。ある日そこへ、訳あり気な日本人女性、ミドリとマサコがやってきて、店を手伝うことになり…。普通だけどおかしな人々が織り成す、幸福な物語。
感想
私は映画を観てからこの本を読んだ口ですが、十分に楽しめました。
映像で観た“お店や主人公サチエの部屋や森などの雰囲気”と
映画では語られなかった“登場人物が抱える背景や事情”などが
頭の中で一つになって、この物語のイメージがふくらんだ感じがします。
主人公サチエが営む「かもめ食堂」を中心に起こった
できごとが全体的にほんわかした雰囲気で綴られていますが、
人生のほろ苦い部分も描かれているところにキュンくる。
そういった意味では、片桐はいりさんの「グアテマラの弟」と
雰囲気は似てるのかも。
この物語で一番グッときたポイントはもちろん、
食堂で出されるおいしいもの。
コーヒーからは焙煎してもらったばかりの豆の香ばしくて
少し酸味がかったほろ苦いにおいが、
焼きたてのシナモンロールからは甘くてスパイシーなにおいが、
おにぎりからは海苔のにおいが漂ってくるよう。あーたまらない!!
小さい頃、祖母がにぎってくれた
「しょっぱさが絶妙で、こうばしいけれどご飯の温かさで
少ししんなりした海苔が巻かれたおにぎり」を思いだします。
自分で作るより、断然おいしいのはなんでだろう?
読了後、しばらくはおにぎり作りと
シナモンロールハンティングが日課となりました(笑)。
くいしんぼうの方におすすめの、おいしいにおいが
いっぱい詰まった一冊だと思います。ということで★は4つ。
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かもめ食堂
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